格安SIMとは?仕組み・種類・料金と失敗しない選び方

格安SIMの基礎知識

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まず結論

格安SIMはオンライン専用・サブブランド・MVNOの3タイプで、安い理由と弱点が違います。まず毎月の使用量を確認し、速度・サポート・支払い方法でタイプを絞ります。

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結論:格安SIMは、比較的低価格なモバイル通信サービスの呼び名です。今のスマホと電話番号をそのまま使いながら、月額を1,000〜3,000円程度に下げられる可能性があります。ただし「オンライン専用プラン」「サブブランド」「MVNO」の3タイプで、安さの理由も弱点も違います。

この記事が向いている人

  • 「格安SIM」という言葉は知っているが、仕組みや種類がよく分からない人
  • 料金の目安と、自分に合うタイプの見分け方を知りたい人

この記事が向かない人

この記事でわかること

  • 格安SIMと大手キャリアの違い
  • MVNO・サブブランド・オンライン専用プランの違いと、自分に合うタイプの見分け方
  • タイプ別の「安い理由」
  • データ容量別の料金の目安(2026年9月9日に公式サイトで確認)
  • 乗り換え前に確認すべき注意点と、選び方の5つの基準

格安SIMとは

格安SIMとは、比較的低価格で利用できるモバイル通信サービスの呼び名です。

「SIM」とは、スマホに入っている小さなICチップ(または内蔵型のeSIM)のことで、電話番号や契約情報が記録されています。このSIMを別の会社のものに入れ替える(または書き換える)ことで、今のスマホのまま契約先だけを変えられます。

物理SIMとeSIMの違いはeSIMとは?物理SIMとの違いで解説しています。

もともと「格安SIM」は、大手から通信回線を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)を指す言葉でした。現在では、大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドも含めて、料金を抑えやすいプラン全体を「格安SIM」と呼ぶことが増えています。

本記事でも、この3タイプを広い意味で「格安SIM」として紹介します。なお楽天モバイルは自社回線を持つ第4のキャリアですが、料金水準が近いため比較表に含めています。

格安SIMには3つのタイプがある

この3タイプの違いを知っておくと、自分に合ったサービスを選びやすくなります。

表が見切れる場合は左右にスクロールできます。

タイプ代表例特徴
① オンライン専用プランahamo
povo
LINEMO
大手キャリア自身が運営する低価格プラン。大手自身が運営する回線で混雑時間帯にも強い。サポートは主にオンライン。ahamoなど有料の店頭補助がある場合も
② サブブランドUQモバイル
ワイモバイル
大手グループが運営。実店舗で対面サポートが受けられるのが強み。割引前の料金は3タイプの中では高め
③ MVNOIIJmio
mineo
日本通信SIM
大手から回線を借りてサービスを提供する事業者。料金の安さはトップクラス。お昼どきは速度が落ちやすい

3つの質問で自分のタイプを見分ける

  1. 店舗で対面サポートを受けたいですか? → はい:② サブブランド(家族がサポートできるなら「いいえ」でも可)。いいえ:次へ
  2. 平日の昼休みに、外で動画やSNSを快適に使いたいですか? → はい:① オンライン専用プラン。いいえ:次へ
  3. クレジットカードで支払えますか? → はい:③ MVNOが最も安くなりやすい。いいえ:口座振替に対応する会社に絞る(格安SIM9社の支払い方法)

なぜ安いのか?タイプ別の理由

「安かろう悪かろう」ではなく、それぞれコストを抑える仕組みが異なります。

  • オンライン専用プラン:店舗や対面サポートを限定し、申し込みから手続きまでオンラインに絞ることで運営費を削減しています。
  • サブブランド:大手グループの通信設備や販売網を活用しつつ、サービス内容をシンプルにして価格を抑えています。割引前の料金は高めで、光回線や家族とのセット割で下がる設計です。
  • MVNO:通信回線を大手から借りることで、基地局などの設備投資費を大幅に抑えています。
エリアについて:MVNOはドコモ・au・ソフトバンクの回線を利用するため、基本的な対応エリアは借りている回線に準じます。ただし、混雑時の通信速度や対応端末、利用できる機能まで大手と完全に同じとは限りません。

格安SIMのメリット

  • 月額料金を大幅に下げられる:使い方に合う容量を選べば、月1,000〜3,000円程度に収まるプランが豊富です(次の料金表参照)。
  • 今のスマホ・電話番号をそのまま使える:MNP(番号ポータビリティ)で電話番号を引き継げます。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックがなく、それ以前の端末は解除が必要な場合があります。解除の可否は購入元の公式案内で確認してください(総務省、2026年9月9日確認)。
  • 契約の縛りが緩い:契約解除料・短期解約時の条件は、契約時期や事業者で異なります。乗り換え先と現在の契約の両方を確認します。
  • プランがシンプル:複雑なセット割前提の料金体系が苦手な人でも比較しやすい構成が中心です。

どのくらい安くなる?データ容量別の料金目安

2026年9月9日に各社公式サイトで確認した、音声通話つきの通常料金(税込・割引前)です。端末代・事務手数料などの初期費用は含めていません。通話特典と課金方式が会社ごとに違うので、月額の数字だけで並べないでください。

表が見切れる場合は左右にスクロールできます。

サービスタイプデータ量月額(税込・割引前)通話の扱い課金方式・注意点
日本通信SIMMVNO(ドコモ網)1GB290円通話料別(30秒11円)1GB追加220円。使った分だけ足せる
IIJmioMVNO5GB950円通話料別2GB 850円、10GB 1,400円も。昼どきに速度低下の傾向
LINEMOオンライン専用〜3GB990円通話料別3GB超〜10GBは2,090円に上がる段階制
楽天モバイル大手(第4キャリア)〜3GB1,078円専用アプリで国内通話無料(一部対象外)使用量による段階制。3GB超〜20GBは2,178円
mineoMVNO3GB1,298円通話料別7GB 1,518円、15GB 1,958円も
日本通信SIMMVNO(ドコモ網)20GB1,390円5分かけ放題 または 月70分無料 込み50GBは2,178円(同じ通話特典)
povoオンライン専用30GB/30日2,780円通話料別基本料0円+トッピング購入制。SIM有効化や最後の有料トッピングの有効期限後を起点とする180日間などの維持条件あり(例外は公式FAQ)
ahamoオンライン専用30GB2,970円5分以内かけ放題 込み2026年8月1日から終了時期未定で40GBに増量中(通常容量は30GB)。事務手数料0円
LINEMOオンライン専用30GB2,970円5分以内かけ放題 込みベストプランV
楽天モバイル大手(第4キャリア)無制限3,278円専用アプリで国内通話無料(一部対象外)20GB超で自動的にこの段階
ワイモバイルサブブランド5GB3,278円通話料別おうち割光セット(A)適用で1,628円。2026年6月2日に料金改定。全国に店舗

表を見るときのポイントは3つです。①通話特典込みか通話料別か(同じ「30GB・2,970円」でも5分かけ放題の有無で価値が変わります)。②課金方式(povoは30日単位のトッピング、LINEMOと楽天は使用量で月額が変わる段階制)。

③割引前か後か(ワイモバイルなどサブブランドは光回線や家族とのセット割が前提の設計)。

年間いくら変わる?計算式

初年度の差額 =(現在の家計全体の通信費 − 乗り換え後の家計全体の通信費)×12 − 切り替えに伴う一時費用

  • 「今の実質月額」は明細の合計から端末分割代を除いた金額です。端末の残債は乗り換えても変わりません。
  • 家族割・光セット割が外れて家族の料金が上がる場合は、その分も引きます。

計算例(今の月額は仮の数字):今の実質月額を仮に5,000円、乗り換え先をIIJmio 5GB(950円)とすると、(5,000 − 950)× 12 = 48,600円。ここから初期費用を引いた額が年間の差額です。

ぜひ一度、ご自身の今月の携帯料金の明細と見比べてみてください。

デメリットと対処法

乗り換えてから「聞いてないよ」とならないよう、代表的な注意点と対処法をセットでお伝えします。7つの詳しい解説と自分に該当するかの判定は格安SIMのデメリット7つと対処法へ。

  • 混雑時間帯に速度が落ちることがある:特にMVNOは平日のお昼休み(12時台)に速度が低下しやすい傾向。対処法:速度重視ならオンライン専用プランかサブブランドを選ぶ。見方は速度の選び方
  • 手続きは基本的に自分で行う:申し込みや初期設定はオンラインが中心。対処法:手順は乗り換え手順の5ステップ全解説に。店舗サポート必須ならサブブランドを
  • キャリアメールは基本的に有料継続:「@docomo.ne.jp」等の継続には持ち運びサービスが必要(ドコモは月額330円、解約日から31日以内の申し込み。2026年9月9日公式確認)。対処法:乗り換え前にGmail等の無料メールへ移行しておく
  • 支払い方法が限られる場合がある:クレジットカード払いのみの会社もある。対処法:口座振替対応のサービスを選ぶ
  • 自宅の電波は使ってみるまで分からない:どの回線でも起こりうる問題。対処法:同じ回線網を使う家族・知人に聞く、povoでau回線の電波を試す(通常速度にはデータトッピングが必要)

格安SIMを選ぶ5つのポイント

  1. 毎月のデータ使用量:契約中のキャリアアプリやスマホの設定画面で直近3か月の使用量を確認し、いちばん多い月を基準にします。ここが全ての出発点です。
  2. 通話をどれだけするか:1回の長さ・月の合計時間・専用アプリの可否で最適な通話特典が変わります。通話で選ぶ格安SIMへ。
  3. 通信速度への要求:お昼どきも外で快適に使いたいならオンライン専用プランかサブブランド。
  4. サポートの必要度:対面サポートが必要ならサブブランド、不要なら安いタイプへ。高齢のご家族の回線は高齢者向けの選び方も参考に。
  5. 現在の割引の実質料金:家族割・光回線セット割で既に安い場合は、割引後の実質料金と比較します。家族全体なら家族4回線の乗り換え整理へ。

格安SIMが向いている人・向かない人

✅ 向いている人

  • 毎月のスマホ代を下げたい人(最も多い動機です)
  • 自宅や職場にWi-Fiがあり、モバイルデータ使用量がそれほど多くない人
  • オンラインでの手続きに抵抗がない人
  • 一人暮らしの学生など、固定回線の要否も含めて通信費を見直したい人(学生一人暮らしの通信費)

⚠️ じっくり検討したほうがいい人

  • 店舗での手厚いサポートが必須の人 → サブブランドなら店舗ありです
  • 昼休みの通信速度に一切妥協したくない人 → オンライン専用プランが有力です
  • 家族割・光回線セット割で既に大幅割引を受けている人 → 乗り換え前に現在の実質料金の確認を

よくある質問

Q. 今のスマホはそのまま使えますか?
多くの場合そのまま使えますが、各社が公開している「動作確認端末一覧」で自分の機種を事前に確認するのが確実です。2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックがなく、それ以前の端末はSIMロック解除が必要な場合があります。解除はWebなら無料です(総務省、2026年9月9日確認)。
Q. 電話番号は引き継げますか?
引き継げます。MNP(番号ポータビリティ)という仕組みを使えば、今の番号のまま乗り換えられます。2023年5月24日からは「MNPワンストップ」対応の事業者同士のWeb申し込みなら予約番号の取得も不要です(総務省、2026年9月9日確認)。条件やエラー時の対処はMNPワンストップの条件とエラー対処へ。
Q. 乗り換えにお金はかかりますか?
Webでの転出手数料は無料です(総務省、2026年9月9日確認)。乗り換え先の事務手数料は会社によって異なり、ahamoのように0円の会社もあれば有料の会社もあります。新しい契約にも短期解約時の契約解除料がある場合があります。現在の契約と乗り換え先の公式条件を確認してください。
Q. 「格安SIM」と「格安スマホ」は違うのですか?
「格安SIM」は通信契約のこと、「格安スマホ」は安価な端末、または端末と通信のセットを指すことが多い言葉です。今のスマホを使い続けるなら、必要なのは格安SIMだけです。

まとめ:まずは自分のデータ使用量を知ることから

格安SIMは、店舗運営やサポート、通信設備などにかかるコストを抑えることで、大手キャリアより安い料金を実現している通信サービスです。ただし、すべてが同じ仕組みではありません。

  • 通信速度や安定性を重視するなら → オンライン専用プラン
  • 店舗サポートも利用したいなら → サブブランド(セット割が使える人向け)
  • 月額料金をできる限り下げたいなら → MVNO
最初にやることは1つだけ:キャリアアプリやスマホの設定画面で「毎月何GB使っているか」を確認すること。この数字を起点に、通話・支払い・電波・端末の条件を確認して選びます。

データ使用量がわかったら、次の記事から自分に合うプランを確認してください。

容量別のおすすめ比較(公式料金を確認日付きで掲載)

乗り換えの具体的な流れは乗り換え手順の5ステップ全解説にまとめています。料金だけで即決せず、通信速度・通話料金・サポート・今のスマホが使えるかまで確認してから申し込みましょう。

この記事の根拠と確認日

  1. 日本通信SIM サービス一覧:1GB 290円、20GB 1,390円、50GB 2,178円、1GB追加220円(2026年9月9日確認)
  2. IIJmio ギガプラン料金:音声2GB 850円、5GB 950円、10GB 1,400円(2026年9月9日確認)
  3. LINEMO 料金プラン:ベストプラン〜3GB 990円、3GB超〜10GB 2,090円、ベストプランV 30GB 2,970円・5分通話つき(2026年9月9日確認)
  4. 楽天最強プラン:1,078円/2,178円/3,278円の段階制、Rakuten Linkで国内通話無料(2026年9月9日確認)
  5. mineo 料金:マイピタ音声3GB 1,298円、7GB 1,518円、15GB 1,958円(2026年9月9日確認)
  6. povo データ追加30GB(30日間):2,780円/povo FAQ:180日間有料トッピング未購入時の利用停止(2026年9月9日確認)
  7. ahamo 料金プラン:30GB 2,970円・5分通話つき・事務手数料0円/ドコモお知らせ:2026年8月1日からの40GB増量、終了時期の記載なし(2026年9月9日確認)
  8. ワイモバイル 公式オンラインストア料金案内:シンプル3 S 5GB 3,278円、おうち割光セット(A)適用時1,628円/料金改定のお知らせ:2026年6月2日改定(2026年9月9日確認)
  9. 総務省 携帯電話ポータルサイト(MNP)/同(SIMロック):ワンストップ開始日、Web転出無料、SIMロック原則禁止とWeb解除無料(2026年9月9日確認)
  10. ドコモメール持ち運び:月額330円、解約日から31日以内(2026年9月9日確認)

※本記事の料金・サービス情報は2026年9月9日時点の各社公式サイト・総務省の情報に基づいています。料金はすべて税込・割引前の通常料金で、端末代・初期費用は含みません。最新の情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。

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