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家族の乗り換えは家族割の有無より1回線の通常料金で候補を決め、光回線込みの総額で比較。名義・支払い・自宅電波を先に確認し、代表1回線から動かします。
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家族全員で格安SIMに乗り換えるなら、「家族割がある会社」ではなく「1回線あたりの通常料金が安い会社」から候補を決めるのが基本です。通常料金に加え、家族割・通話・年齢条件・光回線を合わせた総額で比較する必要があります。
ただし家族で動くと、「名義」「支払い」「家のネット回線」「大手の家族割が外れるタイミング」という、1人の乗り換えにはない詰まりどころが出てきます。
この記事では、家族4回線と光回線をまとめて動かした筆者の経験をもとに、割引の条件・名義と支払いのルール・順番の組み立て方を、2026年9月9日に各社公式ページで確認した通常料金(税込)で解説します。端末代・初期費用・光回線の料金は月額表に含めていません。
この記事が向く人/向かない人
- 向く人:家族2〜4回線を同じ時期に見直したい。家族の使い方(データ量・通話量・店舗の要否)がバラバラ
- 向く人:大手の家族割やセット割を外したとき、残る家族の料金がどうなるか先に確かめたい
- 向かない人:自分1回線だけの乗り換え → 初めての乗り換え全手順。親のスマホだけ見直したい → 60代からの格安SIMの選び方
- 家族割の有無より1回線あたりの通常料金で候補を決める。家族割は「あれば上乗せ」
- 使い方が違うなら会社を分けると安くなる場合がある(下の仮定例で月1,664円差)。店舗で家族分を一括で手続きしたい、家族全員がRakuten Linkで通話したい、といった希望や、割引後の総額を踏まえて1社にまとめる案とも比較
- 名義・支払い・自宅の電波・光回線の解約日を先に確認し、代表1回線→残りの順で動かす
まず結論:家族割の「有無」より「1回線の通常料金」と「家のネット込みの総額」

大手キャリアの発想だと「家族割が付く会社を選ぶ」となりがちですが、格安SIMでは順番が逆です。まず1回線あたりの通常料金で候補を決め、家族割はあれば上乗せと考えます。たとえば日本通信SIMの20GB 1,390円は家族割がなくても、下の表の家族割適用後の料金より安い水準です。
もう1つの軸が家のネット回線を含めた総額です。ワイモバイルの「おうち割 光セット(A)」(1回線1,650円引き)やUQモバイルの「自宅セット割」(1,100円引き)は、対象の光回線などとの契約が条件です。スマホ代だけ見ると安く見えても、スマホ全回線+光回線の月額合計で比べないと判断を誤ります。
家族向け割引がある主な4社(2026年9月9日公式確認)
表が見切れる場合は左右にスクロールできます。
| サービス | 家族向け割引 | 主な条件 | 通常料金 → 適用後(税込) |
|---|---|---|---|
| IIJmio | 家族割引:対象の音声回線1回線あたり100円引き | 同一mioIDで対象回線2本以上、申込と案内メール受信設定などの条件 | 5GB 950円→850円/10GB 1,400円→1,300円 |
| 楽天モバイル | 最強家族割:家族全員が1回線110円引き | グループ最大20回線。「なん親等でもOK」で親戚・事実婚・同性パートナーも対象(2024年4月10日〜)。Rakuten Linkアプリ内のmy 楽天モバイルでグループを作成 | 〜3GB 1,078円→968円/〜20GB 2,178円→2,068円/無制限 3,278円→3,168円 |
| ワイモバイル | 家族割引サービス:2回線目以降 最大1,100円引き | 血縁・婚姻、または同住所を確認できる書類。副回線は最大9回線。おうち割 光セット(A)とは重複不可 | シンプル3 M(30GB)4,378円→3,278円。シンプル3 S(5GB)3,278円→2,178円。いずれも2回線目以降で家族割引のみ適用した計算値 |
| UQモバイル | 家族セット割:550円引き(トクトクプラン2のみ) | 離れて暮らす家族も対象(2025年7月1日〜。別姓・別住所は店頭手続き+家族関係の証明書類)。au回線を含め10回線まで。自宅セット割とは重複せず自宅セット割が優先 | トクトクプラン2(30GB)4,048円→3,498円。コミコミプランバリューは人数カウント対象だが割引なし |
2026年9月9日に各社公式ページで確認。ワイモバイルは2026年6月2日改定後の料金。楽天モバイルの料金ページは家族割適用後の金額(968円〜)を前面に表示しているため、家族割を組まない場合は110円高い通常料金で見てください。端末代・初期費用・光回線は含みません。
IIJmioにも月額の家族割引があります。同一mioIDでギガプランの音声SIM・音声eSIMを2回線以上利用し、申込・案内メール受信などの条件を満たすと1回線あたり100円引きです。
家族通話の割引とは別の制度です。日本通信SIM・LINEMO・ahamo・povoは本記事で家族割を加えずに比較していますが、固定回線や他サービスの条件も別途確認してください。
4回線の計算例:全員同じ会社 vs 使い方で分ける
全員23〜59歳の同居家族4人を仮定し、下記の容量・通話条件で月額を計算します。本人の契約実績ではなく、すべての組み合わせの最安値でもありません。記載した家族割以外の年齢割・端末代・初期費用・光回線料金は含めません。楽天モバイルは使った量で料金が決まる段階制なので、月ごとに上下します。
- 家族A:外で動画・テザリング多め(毎月20GB超)
- 家族B:対象の国内通話は月70分以内、データは10GB前後
- 家族C:自宅Wi-Fi中心で3GB以下
- 家族D:5GB前後
表が見切れる場合は左右にスクロールできます。
| 回線 | 案A:全員楽天モバイル+家族プログラム | 案B:使い方で会社を分ける |
|---|---|---|
| 家族A(20GB超) | 無制限 3,168円 | 楽天モバイル 無制限 3,278円(この例では家族割を適用しない) |
| 家族B(通話月70分以内・〜10GB) | 〜20GB 2,068円(Rakuten Linkで国内通話無料) | 日本通信SIM 20GB 1,390円(月70分無料通話を選択) |
| 家族C(〜3GB) | 〜3GB 968円 | LINEMO ベストプラン 〜3GB 990円 |
| 家族D(〜5GB) | 〜20GB 2,068円 | IIJmio ギガプラン 5GB 950円 |
| 月額合計 | 8,272円 | 6,608円 |
式にすると次のとおりです。
- 案A = 3,168 + 2,068 + 968 + 2,068 = 8,272円/月
- 案B = 3,278 + 1,390 + 990 + 950 = 6,608円/月
- 差 = 1,664円/月 × 12か月 = 年19,968円
ただし、家族Bの通話が月70分を大きく超える月が多いなら差は縮みます(日本通信SIMの超過通話は11円/30秒、楽天モバイルはRakuten Link利用で国内通話無料)。逆に家族Dが3GB以下に収まる月は案Aも安くなります。
家族C・Dの音声発信が少ない前提です。他の回線の通話料や割引が加わると差額は変わります。同じ会社の複数回線割引も入れて比較し直してください。
店舗を希望する場合はUQ・ワイモバイルなども、それぞれの必要容量で見積もってください。全員を不要な大容量にそろえると不公平な比較になります。IIJmioに複数回線をまとめる家族割案も候補です。対象の光回線による割引は、家族割との併用可否と家のネット費用も含めて比較します。
格安SIM流の家族最適化:「全員同じ会社」にこだわらない
大手では家族全員が同じキャリアなのが当たり前でしたが、格安SIMでは使い方に合わせて会社を分けると安くなる場合があるという見方です。用途別の候補は次のとおりです。
- 外で動画・テザリング多め → 楽天モバイル 無制限 3,278円、ahamo 30GB 2,970円(30GB以上の比較)
- 通話多め・データ中くらい → 日本通信SIM 20GB 1,390円(5分かけ放題 or 月70分無料通話)(通話が多い人向けの選び方)
- 10〜20GBの中容量 → IIJmio 10GB 1,400円、15GB 1,600円など(10〜20GBの比較)
- Wi-Fi中心の小容量 → IIJmio 5GB 950円、LINEMO 〜3GB 990円、日本通信SIM 1GB 290円(3GB以下の比較)
- 店舗サポート必須 → UQモバイル/ワイモバイル(シニア向けの選び方)
「分けると管理が面倒」と感じるかもしれませんが、請求確認だけでなく、複数のアカウント管理やサポート窓口の違いも負担になります。ただし後述のとおり、支払い名義は会社ごとにルールが違うので、家族分を1枚のカードにまとめられるとは限りません。
名義・支払い・回線数で詰まらないための事前確認(公式確認済み)
家族まとめて申し込むときに公式ページで確認できた、詰まりやすいルールです。申込前に該当する項目をチェックしてください。
- ☐ 回線数の上限 — 楽天モバイルは1契約者につきRakuten最強プラン系を合わせて10回線まで。しかも1回の申し込みで契約できるのは1回線で、開通後に次を申し込む形です。ワイモバイルの家族割引は副回線9回線まで、UQの家族セット割はau回線を含め10回線まで
- ☐ 未成年の名義 — 楽天モバイルには「利用者登録」の制度がなく、18歳未満も本人名義で契約します(「法定代理人同意書 兼 支払名義人同意書」と「あんしんコントロール」への申込が原則必要(解除には保護者の申出など所定の手続きが必要))。UQなどの未成年契約は、申込窓口・親権者同意・支払名義の条件を確認してください。ほかの会社は各公式の契約条件で確認を
- ☐ 支払い名義 — ahamoはクレジットカード・口座振替とも契約者本人名義のみ。LINEMOのクレジットカードは契約者と同一名義(口座振替・デビットカード・PayPay残高にも対応)。日本通信SIMは契約者本人名義のクレジットカードか一部デビットカードのみで、プリペイドカード不可、口座振替の記載なし。UQのオンライン新規・MNPは本人名義口座が条件です。契約後の家族名義口座への変更には別途条件があります。ワイモバイルは家族を支払名義人に指定でき、契約者本人が店舗で同意書を提出。楽天モバイルの口座振替は月額料金のみで、製品代金には使えず手数料がかかる
- ☐ 今の家族割・セット割が外れる影響 — 大手の家族割やスマホとネットのセット割は、1人抜けると残る家族の割引額が変わることがあります。一部だけ先に乗り換えるなら、残る家族の料金を先に計算してください
- ☐ 光回線を同時に変える場合の順番 — 新しい回線が使えるようになってから旧回線を解約しないと、ネットのない期間ができます。工事日と解約日を先に決めてから申し込みます
支払い方法の9社分の整理はクレカなしで契約できる格安SIMまとめにあります。
筆者の経験から:家族4回線を一度に動かす順番
筆者は2025年6月ごろ、楽天モバイルの家族4回線とNCT光を家電量販店でドコモ系へまとめて乗り換えました。約12万円分の店舗で使える還元で炊飯器とオーブンレンジを買えた一方、自宅でドコモの電波が使いにくく、1〜2週間ほど後にスーパーの出張販売でソフトバンクへ再度乗り換えています(詳細は家族乗り換えの失敗談)。
当時の細かな条件や金額の内訳はこの記事で確認できておらず、同じ施策が今もあるかは分かりません。短期間の再乗り換えを還元目的でおすすめする記事ではありません。その反省から、家族で動くときの順番はこう組むのがおすすめです。
- 全員分のデータ使用量と通話量を書き出す — 各社マイページか端末の設定画面で直近3か月を確認。通話は「1回の長さ」と「月の合計」を分けて書くと、5分かけ放題か70分無料通話かを決めやすくなります(使用量の確認方法)
- 乗り換え先の電波を、自宅で先に確認する — 家族全員が同じ家で使うので、ここを省くと全員が困ります。基本料0円でトッピングを買う方式のpovo2.0や、各社のeSIMで1回線で先に試す方法があります。povoはau網の確認に限られ、楽天・ドコモ・ソフトバンク網や他社MVNOの混雑時速度は確認できません(速度・電波の確かめ方、povoをサブ回線にする方法)。筆者も乗り換え後に自宅で使いにくいと感じましたが、当時の事前確認内容は記録がなく不明です
- 名義・支払い・回線数を上のチェック欄で確認する — 特に楽天モバイルは1回の申し込みで1回線なので、4回線なら4回に分けて申し込む前提で日程を組みます
- メール移行と費用を確認してから代表1回線を先に乗り換え、開通を確認する — 自分で先に解約しないこと(MNPで乗り換えれば旧回線は開通時に自動で解約されます)。ワンストップ対応の会社どうしなら予約番号は不要です(ワンストップの条件とエラー)。eSIMの場合、新回線の開通を確認するまで旧回線のプロファイルを削除しないでください(eSIMの注意点)
- キャリアメール利用者の移行を先に済ませる — 家族の中に「@docomo.ne.jp」などを使っている人がいれば、その人のメール移行を最初に(デメリットと回避策)
- 残りをまとめて開通し、光回線は切替方式に合う手順で完了を確認する — 解約月の料金は会社ごとに扱いが違い、たとえばUQモバイルのコミコミプランバリューは月途中の解約でも日割りになりません。乗り換え元の締め日を確認してから開通日を決めます
失敗したときの戻り先
- 自宅で電波が弱い・遅い → 早めに契約先へ相談し、契約書面の「初期契約解除」「確認措置」の対象・期限・費用を確認してください。一般に8日間の制度ですが、起算日や対象は契約により異なります。初期契約解除では端末代や利用済み料金などが残る場合があります。番号を維持したいときは解除前にMNPの扱いも相談してください。国民生活センターの案内も参照できます。
- 家族の一部だけ乗り換えて残りの料金が上がった → 残る家族分を計算し直し、全員で動くか、残る側のプランを変えるかを決めます
- 開通手続きが進まない → 旧SIMを捨てずに残しておき、乗り換え先のサポートへ。ワンストップのエラーはこちらで切り分けできます
よくある質問
家電量販店などの店頭施策は、家族複数回線+光回線のセットで大きな還元が付くことがあります(筆者も2025年に経験。ただし還元は現金ではなく店舗で使える還元でした(正式な還元方法は未確認))。「対象プラン・オプション加入・期間の条件」を書面で受け取り、月額料金込みの2年総額で比較してください。還元が大きくても月額が高ければ逆転します。筆者は乗り換え後に自宅での使いにくさが分かり、短期間で再乗り換えになったので、電波確認を先にすることを強くすすめます。
会社が違えば家族間でも通常の通話料がかかります。ただし楽天モバイルのRakuten Linkは、相手が他社でも国内通話が無料です(0570などの一部番号は対象外、アプリ未使用時は22円/30秒)。LINE通話などを使えば実質無料です。通話の多い家族は通話が多い人向けの選び方を参考に、かけ放題込みのプランを組み合わせてください。
楽天モバイルは「なん親等でもOK」で、住所の条件は公式ページに記載がありません。UQモバイルの家族セット割は2025年7月1日から別住所の家族も対象になりました(別姓・別住所は店頭手続きと証明書類が必要)。ワイモバイルの家族割引サービスは血縁・婚姻、または同住所を確認できる書類が必要です。
手順を把握する目的で代表1回線を先に動かすのはおすすめです。ただし乗り換え元の家族割やセット割は、1人抜けると残る家族の割引が変わることがあるので、残る側の料金を先に確認してください。
まとめ
- 家族割の有無より1回線あたりの通常料金で選ぶ。家族割はあれば上乗せ。家のネット込みの総額で比べる
- 使い方が違うなら会社を分けると安くなる場合がある(計算例で月1,664円差)。店舗やRakuten Linkなど、まとめる利点と総額も比較する
- 名義・支払い・回線数・自宅の電波・光回線の解約日を先に確認してから、代表1回線→残りの順で動かす
次の一歩:各回線の使用量を書き出したら、乗り換え手順の全解説で代表1回線を動かしてみてください。支払い方法で迷う場合は9社の支払い方法まとめへ。
根拠(2026年9月9日確認の公式ページ)
- 楽天モバイル 最強家族割:110円引き、最大20回線、なん親等でもOK
- 楽天モバイル 契約回線数の上限/18歳未満の申し込み/支払い方法/Rakuten Link
- ワイモバイル 2026年料金改定のお知らせ/家族割引サービス/家族を支払名義人に指定
- UQモバイル トクトクプラン2/家族セット割/支払方法
- 日本通信SIM 料金プラン/利用できるクレジットカード
- IIJmio ギガプラン音声SIM料金/通話料・通話定額
- LINEMO 料金プラン/支払い方法
- ahamo 料金プラン/支払い方法
- 総務省 初期契約解除制度
※本記事の料金・割引額は2026年9月9日時点の各社公式ページの情報に基づく税込の通常料金です。割引の適用条件は各社公式サイトで必ずご確認ください。筆者の体験部分は2025年の個人的な経験で、当時の条件・金額の記録はなく、現在も同じ施策があるとは限りません。

